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笑うがいい


電話ボックスから出てくるお婆さん。 テレホンカードで公衆電話を使うお婆さんを 笑っている人を見た。 信号待ちで飼い犬の写メを撮ろうと 奮闘しているおばさんを 笑っている人を見た。 自分の好きな格好をしているだけなんだけど 私共の格好が変なので 笑っている人を見た。 足が不自由なのだろうか お年を召したお母さんの手を引く息子さんを 笑っている人を見た。 歯周病か。もしくは内臓が悪いかもしれない。 口臭がきついお父さんの事を 笑っている人を見た。 経営が不振なんだろうか 会社をたたむ元経営者を 笑っている人を見た。 目標は理解できなくとも 頑張って必死になっている奴を 笑っている人を見た。 そうやって、ずっと人の事を笑っていけばいい。 そうやって生きればいい。 人の事を笑いものに仕立て上げて、 作り話のように勝手に決めたらいい。 ずっと人の事を笑っておけばいい。 自分が思うスタンダードのちょっと上を 行き来して、そして保って、生きればいい。 それに時間を費やせばいい。 そういう君達を僕たちは、 些細な事なので、笑う事はしないけど 頼りなく、優しくなく、包括できない、笑いものにしかできない自分。 死ぬ時に、枠から出れなかった自分自身に後悔するがいい。 そして、そのまま死ぬがいい。 何も出来ない普通の人が死ぬ。 とっても些細な事だから。


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