聴いた事なかった、良質な音楽。 DJブースに張り付いて、当時はレコードが主だったので、 くるくる回るレコードのラベルで曲名やアーティスト名を 覚えようとして目を回してました。
自分が聴いたこと無かったモノに反応して踊ってたり、 知ってる曲が登場して、自分だけが盛り上がったり。
DJさんは、音楽の先生の一種でした。
友人が、多少過激に大阪のクラブシーンについて嘆いておりました。 女性無料や飲み放題、誰がDJやってても、 同じ曲しかかからんパーティーはどうなんだろうと。
会場側のご意見なども、分かるのですが、 僕も個人的に、この友人の意見に同意です。
世界で共感を得た曲。 それがかかると盛り上がり、愉しくなりますし、 お客様も喜んでいただけるかと思います。 ご商売なので、ポピュラリティも勿論大事でしょう。
しかし。
僕は、世界のその曲よりも、貴方の世界を見たいのです。 各々のDJさんの世界を。 そして、そこに価値を見出したいのです。 僕らVJもしかり。
クラブだけではございません。 いろいろあります。 例えば、美術もそうです。 貴方の世界の絵を見たいのです。 貴方の世界で出来上がったモノを見たいのです。
大層な話かもしれませんが「世界の○○」を目指すあまり、 「○○の世界」を手を抜いちゃダメだと思うのです。
世界で活躍されている先輩方は、確固たるご自身の世界をお持ちです。
クラブで例えましたが、クラブ関係者の皆様。 そしてまた、お客様も今一度、立ち止まって欲しい。 ステージに立っている方々の世界と、自分のチャンネルがマッチした時、 凄く嬉しい発見ですし、愉しい。 そこにお金を払う価値は、十分にあるはずです。