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つぎのいえ -What's next?- 3/4

  • 執筆者の写真: nextform じゅんや
    nextform じゅんや
  • 5月23日
  • 読了時間: 5分

更新日:6月6日



長らく、私たちnextHomeの言葉に耳を傾けていただき、誠にありがとうございます。前回の投稿では、私たちの原点にある「偉大なる素人魂」と、その魂が導く未来への熱い想いを、皆様にお伝えしました。多くの皆様からの温かいメッセージ、そして時に真摯なご意見、心より感謝申し上げます。


ついに、私たちが長年温め、熟考を重ねてきた、nextHomeの未来の具体的な姿を、皆様にご提示する時が来ました。

それは、単なるサービスの変更ではなく、私たち自身の存在方式の変革であり、皆様との繋がりを、より深く特別なものへと進化させるための挑戦です。


nextHomeは、プロフェッショナルな計算や効率性とは異なる、私たち自身の純粋な願いから生まれました。「もし、こんな場所があったら、自分自身が心から安らげるだろうな」「世代や立場を超えて、ふと立ち寄った人々が言葉を交わし、温かい気持ちを分かち合えるような空間を創りたい」。その想いは、私たちnextHomeの基盤であり、今日に至るまで、その血肉となって、私たちを突き動かしています。


そして、そのアマチュアリズムの精神をさらに昇華させ、nextHomeは新たなステージへと進化します。

既存のカジュアルバーの常識からすれば、小規模店舗がこの制度を導入することは、顧客層の限定化という側面から、慎重な判断を要する試みと認識されています。

しかし、私たちはあえて、そうした慎重論を踏まえつつ、お客様一人ひとりと深く向き合い、共にこの場所ならではの価値を創造していくという信念に基づき、この道を選択しました。




熟慮を重ね、様々な可能性を検討した結果、

nextHomeは、今年9月に、会員制へと移行させていただくことになりました。




この投稿に、様々な感情を抱かれた方がいらっしゃることと思います。


「なぜ、会員制に?」

「これまでのように、ふらりと立ち寄ることはできなくなるのか?」

「それは、私たちにとって、どんな意味を持つのか?」


皆様の心に浮かんだであろう、そうした疑問や、ほんの少しの寂しさ、そして新たな期待感も、私たちは真摯に受け止めています。

私たちが目指す会員制は、決して排他的で閉鎖性を意味するものではありません。

それは、これまでnextHomeを愛し、その雰囲気を共に創り上げてきてくださった皆様との絆を、より深く、より持続的なものへと進化させるための、私たちなりの答えなのです。

会員制を導入することで、より落ち着いた環境を提供し、質の高い時間を共有できることは、お客様にとっての価値向上に繋がると考えています。

また、会員の皆様一人ひとりの嗜好や過去の交流を把握することで、画一的なサービスではない、よりパーソナライズされた体験を提供するための基盤を構築できると期待しています。


社会学の概念であるトランザクショナリズムが示唆するように、人間関係は一方通行のサービス提供と消費ではなく、相互の行動と反応によって形作られる動的なプロセスです。

会員制という形をとることで、私たちは皆様との関係性を、より深いレベルでの相互作用へと進化させたいと考えています。

それは、単なる「お客様と店」という関係を超え、「価値観を共有する仲間」としての繋がりを育む試みです。


私が想う仲間の肩には、そのまた仲間たちの手が憩って欲しい。

酒場の美しい在り方だと思っています。


1回目の投稿でもお伝えしましたが、nextHomeは、お客様にとって小さな「広場」のような、交流があり、心安らぐ場所でありたいと願ってきました。

2回目の投稿では、私たちのアマチュアリズムの核心にあるのは、形式や地位ではなく、一見幼稚な純真だともお伝えしました。


会員制という新たな枠組みの中で、その純真さを追求し、お客様一人ひとりの夜を、唯一無二の交流の場へと昇華させることを目指します。

プロのような効率性ではなく、会員の皆様との対話を重視し、共に新しい価値を創造していく、広場という作品を共創する仲間という考え方です。


次回の投稿では、会員になることで得られる特別な特典や、非会員様もご来店頂ける条件について、具体的にご紹介いたします。

また、長年nextHomeを支えてくださった既存のお客様向けの、特別な移行措置についてもご案内させていただく予定です。


この新たな挑戦が、nextHomeにとって、そして何よりも、いつもご来店くださる皆様にとって、より素晴らしい未来へと繋がる一歩となるよう、私たちは全力を尽くしてまいります。

どうか、この新たな扉を開くnextHomeを、これからも温かい目で見守っていただければ幸いです。

皆様に、より特別な空間と時間を提供できるよう、精一杯努めてまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。



さて、個人的な話になりますが、「つぎのいえ」という題名で投稿された副題は、私が敬愛するアーティストの楽曲名からいただきました。

そして、今回の投稿の副題とした「What's next?-leaders of the newschool」は、私がデザイングループnextformを名付ける際の要素の一つとなった、非常に大切な楽曲です。

また、「改正開始08-MICROPHONE PAGER」や「ザ・グレート・アマチュアリズム-RHYMESTER」といった楽曲も、今回の会員制への移行を考える上で、大きな後押しとなりました。

これらの楽曲に込められた、既存の枠組みにとらわれない独立性や、自身の信念を貫く強さ、私たちが会員制という新たな形に挑戦する上で、大きな勇気を与えてくれました。

そして何よりも純真な情熱は、nextHomeを掲げる私たちの姿勢と深く共鳴するものです。


どうか、私たちの新たな物語の始まりに、温かいご期待をお寄せいただければ幸いです。

これからも、nextHomeは、皆様にとってかけがえのない広場であり続けられるよう、精一杯努めてまいります。

そして、いつか皆様と、これらの大切な楽曲などについて語り合える夜が来ることを、心から願っています。


そして、僕の肩にも、「よくやった」と仲間の手が憩って欲しく、この場所を酒場の憧景と刻みたく思います。

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