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クリエイターという人


なぜ、人はつくり続けるのか。 どうして、これだけ多くのものが、表現が 生み出されてきたにもかかわらず、 人はつくり続けるのか。 二千年の時が流れても まだ見ぬイメージ、スタイル、 そして新しい世界を求めて、人はつくり続ける。 時に苦しみ、もがき、 眠りよりも、食事よりも、何もかも差し置いて 創造、表現の世界へと向かう。 そこで苦悩と対峙する瞬間が まるでいちばん心安らぐ瞬間であるかのように。 いったい何が彼らを駆り立てるのか。 創造の場に立つ者には、 己の手でしか開けられない扉がある。 その扉は自分の頭、または意識の中にあって、 もちろん他人の目には映らない。 その扉のむこうには 思考や閃きがもたらすカタチやヴィジョンが 今すぐにでも消えてなくなりそうな危うさで うたかたのように浮かび上がる。 その存在を垣間見た人間は、 一刻も早くそのイメージを確実につかまえて具現化しようと 無我夢中で扉を開け 真っ直ぐに創造の世界を疾駆する。 誰よりも先に自分だけに見えた すぐそこにある未来のかたちを 自分の目で確かめるために。 そして生命に宿る全てのエネルギーを 自分にしかわからない 「完成」という不安が確信に変わる瞬間が訪れるまで ただひたすら注ぎ込み続けるのだ。 現状に安住せず、 自ら未来を形づくろうと絶えず苦悩し続ける者達は フューチャリスとという名の冒険家であり、 同時に孤高のロマンティストたちでもある。 情報伝達の早さ、表現が消化されていくスピードを 「時の流れ」として例えるならば、 それは、あまりにも無情に速度を増しながら彼らを呑み込んでいく。 その中で流々転々としながらも 「個」という角を失わず逆らい続けるのは 思いのほか難しく、辛い。 しかし、流されたり、同じ場所に留まることをいちばん嫌うのが こういった性分の人間たちなのだ。 Design X 2000 ここにある作品はこのような人間たちによって 20世紀最後に咲いた花であり、 同時に21世紀に萌芽する種子でもある。

Design X 2000より引用

これは、アイデアというデザイン誌の別冊 Design X 2000という本の冒頭文です。 僕は、この文を読んで、嬉しくなりまして 苦しい時や、アイデアが浮かばない時 これを読んで自分を励ましている時もありました。

クリエイターとは、広い意味で 僕には、独自の解釈があります。 クイズ番組を見ていました。 クイズには答えがあって 挑戦者は、それを答えていくのです。 正解がある答えを答えるだけが、 クリエイターではありません。 答えがないモノを答えていくのが クリエイターだと思っています。 自分しか応えられないモノ。 それにクリエイティブを感じるのです。 デザイナーやディレクターや 制作業をしている人達だけではありません。 タレントさんやミュージシャンや バーテンダーさんや美容師さんもそうです。 そう考えると、沢山。 芸人さんなんて特に。 答えがないモノを答えていく人達。 僕は、同じクリエイターとして いちいち感動してしまいます。

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