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価格体系の改定と、これからのnextHomeについて

  • 2月10日
  • 読了時間: 3分

カウンターに立つオーナー


いつもnextHomeの扉を開けてくださる皆様へ。


西心斎橋のビルの6階。扉を開ければ、そこには日常の喧騒とは切り離された、別の時間が流れている。私はこの場所のオーナーとして、またはデザイナーとして、カウンター7席、ソファを含めた14席というこの空間で、皆様と数えきれないほどの時間を共有できることに、何よりの喜びを感じてきました。


しかし本日、これからの未来を守るために、避けては通れない大切なお願いをさせていただきます。 2026年2月20日より、当店は価格体系およびシステムの改定を実施させていただくこととなりました。


正直に申し上げれば、この決断を下すまでには長い葛藤がありました。 世界的な物価の高騰、そしてこの空間を維持し続けるための物理的なコスト。この数年、その波は想像を遥かに超えるものでした。 仕入れ値が上がり、14席という空間のクオリティを維持し続けるための物理的なコストが膨らんでいく中で、私は「自分の力でなんとかすればいい」と考え、ひたすらに耐え続けてきました。


「これまでは、自助努力によって価格を据え置いてまいりました。」


それは、この場所を愛してくださる皆様に余計な懸念を抱かせたくないという、私なりの誠実さの形でもありました。しかし、一人でそのすべてに抗い続ける中でふと気づいたのは、無理をして低価格を維持し続けることが、結果として、ここを訪れる皆様に提供すべき「空間の品格」や「時間の純度」を濁らせ、皆様の品位を損なうことへ繋がってしまうのではないか、という強い危惧でした。


カウンターで交わされる深い対話も、ソファ席でゆったりと流れる時間も。 ここで皆様が傾けるグラスの中には、ただのお酒以上の価値があると信じています。 それは、しがらみを脱ぎ捨てて自分と向き合う時間であり、誰かと大切な言葉を交わすための装置です。


その「質」を落とすことだけは、この場所を預かる者として、決して許されることではありません。

今回の改定は、単なる「値上げ」ではありません。 nextHomeという場所が、10年後も、20年後も、今と変わらぬ充足感を提供できる場所であり続けるための、再設計です。



この「境界線」を新しく引き直すことで、私はこれまで以上に一杯のグラス、一刻の時間に心を込め、皆様をお迎えすることをお約束いたします。


勝手なお願いであることは重々承知しております。 しかし、これからもこの小さな明かりを灯し続け、共に美しい夜を過ごしていきたい。それが、今の私の偽らざる願いです。


2月20日より新しく生まれ変わるnextHomeの歩みを、どうかこれからも温かく見守っていただければ幸いです。

静かな夜も、賑やかな夜も。皆様と分かち合う一杯の時間を、心よりお待ちしております。



nextform presents bar & design "nextHome" 店主 森下 絢也

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