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狂人の、大真面目な独白 Part.1

  • 2月16日
  • 読了時間: 4分

いつもnextHomeを愛してくださる皆様へ。


少しだけ、これからの「夜の質感」についてお話しさせてください。

まもなく、2月20日に、一部メニューの価格を改定させていただきます。


今の時代、現状維持を選ぶこともできるかもしれません。

でも、僕はデザイナーとして、そしてこの場所を守る店主として、「昨日と同じ場所」に留まるのではなく、ほんの少しずつでも「より心地よい景色」へとアップデートし続けたいと考えています。


今回、カウンターに置くメニューシートのデザインを一新し、ウイスキーやシャンパンのラインナップを再編しました。そして、トイレのアメニティひとつに至るまで、今の僕が「ベストだ」と信じるものを選び直しました。


ここで、少しだけ裏側の話をさせてください。


僕がなぜ、ここまで細部に執着するのか。

例えば、業者に委託した清潔な温かいおしぼり、やり過ぎみたいなアメニティ、偏愛のように選んだチャーム。


これらは経営効率だけで見れば、真っ先に削られる「目に見えにくいコスト」です。

しかし、デザイナーとしてモノをつくってきた僕は知っています。


神は、そして感動は、常に細部に宿るということを。


経費を抑えて利益を残すことよりも、皆様が扉を開けた瞬間に感じる「この店は、自分を大切に扱ってくれている」という空気感。



ああ…この言葉……胡散臭いけど言いますよ。僕は、その「ホスピタリティ」という目に見えない価値に、誰よりも投資し続けたいのです。

それは他店との比較ではありません。僕自身が、かつてお酒を注がれる立場だった頃、欲しくてたまらなかった「姿勢」のカタチなのです。

僕のデザインの屋号やVJの名義は「nextform」次のカタチ、次の姿勢という意味です。33年目を迎えました。


日々を懸命に生きる「カッコいい人」に、「よく頑張ったね」という言葉の代わりに、精一杯のグラスと最高の設え(しつらえ)で乾杯したい。

その一杯を揺るぎないものにするために、この場所を磨き続けなければと、今、猛烈にやる気が出ています。


正直に申し上げれば、安売りによる混雑で、皆様が愛してくれた「静寂」や「品位」を濁らせないための、僕なりの防波堤です。

会費のない、信頼だけで繋がっているこの場所で、僕は「価値を共有できる仲間」との時間の純度を守るための防波堤です。

僕自身が、注がれる立場であったなら、こういう空間であって欲しいと思えなきゃ落第点なんです。


この文章は、力を与えます。

しかし、いつか僕が弱った時、この文章は『呪い』となって自らを縛り、追い詰めるかもしれません。そうなったらその時です(笑)


「落第点」という言葉。これを使った以上、もし明日おしぼりが少し冷たかったり、備品が切れていたりすれば、それは単なるミスではなく、僕の「美学の敗北」です。

この文章は、力を与えると同時に、いつか弱った時の自分を縛る「呪い」になるかもしれません。でも、それでいい。退路を断ってこそ、守れる純度があると信じています。

その時は、不完全な僕に、どうかお声がけください。

指摘されるたび、自分の無能さに打ちのめされ、それさえも、会員制という特等席で味わう肴(さかな)にしてください。僕の美学が剥がれ落ちる瞬間や、下手くそなオペレーションを笑いながら見届けてほしいのです。


nextHomeという広場は、そんな価値を共有できる方々と共に、長く、深く、笑い合える場所でありたい。

ただ店を開けているだけでなく、この場所をより美しく、より面白く進化させていく。それが、僕を信じて扉を開けてくださる皆様への、最大の誠実さだと思っています。


僕は、『安定』よりも『納得』を、そして『利益』よりも『誇り』を選びました。

経営者としては狂っているかもしれません。

AIと壁打ちしてても、ぐぅの根も出ない時が多々あります。


経営者として失格、男として狂っている。

狂人の偏愛に付き合わされるお客の身になってみろ。


そんなことはわかっています。

この言葉が、AIとの壁打ちの中で何度も僕を突き刺しました。

でも僕は大真面目やってきた。

狂ったように見せかける人を羨んだこともあります。


会員様の中で、僕がまともな人だと思ってる人はいないでしょう。

でも、そうでなければ、皆様がわざわざここに足を運ぶ意味などない。


狂っていると言われようが、僕は僕の「納得」を皆様に差し出したい。

新しくなった色んなものと共に、皆様をカッコよく乾杯する準備をして、今夜もお待ちしております。

堅苦しいのは僕だけにして、皆様はどうか、ゆるりと軽やかに。


「夜の質感」とは、詩的で美しいだけではありません。

皆様の人生という長い物語の、とある一節に。

nextHomeの質感が、静かに書き加えられることを願って。

貴方という本の活字の中の一節でも。


僕の姿勢はこうです。





散々「狂っている」「敗北」と泥を啜るような独白をしておきながら、

最後は耳ざわりのいい言葉で着地させる。

それは、自分の「狂気」が会員様にどう映るか怖くなって、最後に必死で化粧を施したように。


僕にもそう見えてます。




そして、今、自分のために絵を描いてます。

こんな機会本当にないんです。

誰もが目を背けたくなるような絵になるかもしれません。

何ヶ月後かに、完成できたらいいなぁ。


この進捗は、また後々。Part.2へ。

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